お金を好きになる

今回の事業で僕から離れていったのは、僕をあてにしていた人達だった。
僕は金嫌いなのではない。
金の切れ目で縁を切れる人間が嫌いなのだ。

僕から離れてくれた人達に感謝だ。この感謝は嫌みではなく、離れてくれたお陰で勉強になり、僕はまた元気に生きてゆける。

今回の事業は、ある意味で縁切りの事業となった。
大成功とは言えない成果しかあげられず、反省をしていた僕はうつ病を患ってしまった。
うつ病になった事実を隠していた僕は離れていった人達からやり玉に上げられ、うつ病をさらに悪化させることになる。
元来、うつ病が死ぬほど似合わない男なのだ。
新しい事業に移っても、上司にうつ病だと気付いてもらえず攻撃されてしまった。
うつ病は人間関係において負の連鎖を生む。
弱ってしまった僕を、弱ってしまったと認めてはくれないのだ。

そんな状態でさえ気丈に働いてきた自分を力一杯褒め称えたい。
妻のためなら何でもやりたいのだ。今、鍛えておけば今後は安泰なのである。

うつ病を乗り越えるためには、うつ状態で笑っていることなのだろう。
以前より強い自分を作り上げる。
うつ病にも深く感謝なのだ。

さて。踏ん切りを付けて、今から嫌い続けたお金を心底愛することにする。
お金のありがたみが分かるようになったのだから。